もう既に1ヶ月も前の話になってしまいました。
先月東京に行く、行くぞ!と、
大きな原動力の一つになった展覧会がコレです。
長年アニメの背景画を描き続けている職人、男鹿和雄さんの展覧会が東京都現代美術館で開かれていて、コレをどうしても見ておきたかったんです。
展覧会のタイトルには「ジブリの絵職人」とあって、ジブリ作品がメインではあるし、実際に仕事をしていた期間もとても長いみたいですが、アタシが興味深く見たのはそれ以前の、「はだしのゲン」「侍ジャイアンツ」「はじめ人間ギャートルズ」「ガンバの大冒険」「あしたのジョー2」辺りからです。
展覧会には東京滞在最後の日の午前中に、10時オープンから間もない時間に美術館には着いたのですが、既に沢山の人がいて、孫を連れたじいちゃんばあちゃんからお母さんお父さんと小学生位の子供、それ以上大きい子からず~~っと、とにかく開場に来ていた来場者年齢層が広い!!!
子供の目線で見られる位の、ちょっと低めの所に男鹿さんの作品が沢山並べられていて、トトロの辺りなんてまともには見えないくらいでしたが、子供に負けず、その間に顔突っ込んで真剣に見てきました。
古い作品は作業環境を考えれば当然なのですが、ほとんどが水彩で、筆で丁寧に描かれていて、もうため息が出るばっかりです。光の入り方やらなにやらというものはエアブラシで描くのかな~、、、等と勝手に想像していましたが全然そんな事はありませんでした。
作品は入り口から古いものから順に展示されていました。
最初に思ったのは筆書きで描かれている事が一番驚いたのですが、それと同時に、原画が小さめの物が多かったのも意外でした。とにかく1枚1枚が丁寧に描かれていて、夕暮れなどの景色では、紙に描かれているものなのに(モニター越しに見てるわけではないのに)とにかく夕陽が光ってる!!!
どれもこれも本当に見事なのですよ!!!!
2階だったか3階だったかでは、作業机周りが再現されていたりして
「へぇ~~、こういう道具でこんな絵が描けちゃうんだ・・・」と感心するばかり。
セル画になっている状態の物もあったりして、面白かったのは森の中をキャラクターが走り抜けるという場面のもので、セルが4枚立てになっていて、一番奥の森、ちょっと手前の森、その間をキャラクターが走り抜ける、その手前にも森、という状態で撮影された物がコレ、と、モニターでその場面が流れてた(ような気がする)のと見比べることが出来たりして、「おお~~~!」と思わず声が出ちゃう位でした。
あ~、思い出すだけでワクワクする(笑)。
本当に素敵な展覧会で、是非是非全国ツアーをして欲しい!!と切に願う、いや願っていても仕方がないのでアンケートに「名古屋から来ました。名古屋にもこの展覧会、来て下さい」と書き、後ろ髪を引かれながら帰ってきました。
続く。
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